道頓堀川で歌舞伎役者による「船乗り込み」-沿道にぎわう

道頓堀川に歌舞伎役者らの乗った船が集まった

道頓堀川に歌舞伎役者らの乗った船が集まった

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 道頓堀川で6月29日、歌舞伎役者による「船乗り込み」が今年も行われ沿道は多くの人でにぎわった。

大歌舞伎の抱負について話す市川染五郎さん

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 7月3日から大阪松竹座(大阪市中央区道頓堀1、TEL 06-6214-2211)で上演される「七月大歌舞伎」に合わせ、出演する歌舞伎役者らが船で八軒家浜船着き場(京阪天満橋駅北側)を出発、道頓堀川を下り、戎橋に到着した後、大阪松竹座前であいさつを行った。今年は関西・歌舞伎を愛する会30周年を記念し、6艘の船が道頓堀川を埋め尽くすなど、より大がかりな催しとなった。

 七月大歌舞伎に出演する片岡仁左衛門さん、中村翫雀(かんじゃく)さん、市川染五郎さん、片岡愛之助さん、片岡孝太郎さんらを乗せた船が戎橋に到着。紙吹雪の舞う中、出演者と演目の紹介が読み上げられると沿道のとんぼりリバーウォークに集まった多くの人たちからは大きな拍手が起こった。

 その後役者たちは松竹座前に移動し、あいさつと鏡開き、まき手ぬぐい、手締めを行った。片岡仁左衛門さんや市川染五郎さんが登場すると、一際ひときわ大きな歓声で迎えられ、カメラを持った人たちが役者の姿を写真に収めていた。同公演の「竜馬がゆく 風雲編」の坂本竜馬役を務める市川染五郎さんが「すぐ近くに福山雅治さんのポスターがありますが、七月大歌舞伎の竜馬はわたしです」と話して観客の笑いを誘う一幕も。

 橋下徹大阪府知事からは「道頓堀のシンボル松竹座から、歌舞伎の魅力を全国に向けて発信してほしい」とのメッセージが寄せられた。平松邦夫大阪市長も登場し、「とんぼりリバーウォークに船がたどり着く様子がまさに『水の花道』のようだった。市民が身近に芸術文化に親しめるような街づくりに取り組んでいきたい」と抱負を語った。

 七月大歌舞伎は7月3日~27日。昼の部は「妹背山婦女庭訓」「大原女 国入奴」「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」、夜の部は「双蝶々曲輪日記」「弥栄芝居賑」「竜馬がゆく 風雲篇」が、それぞれ上演される。

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