中長期滞在型宿泊施設「フレイザーレジデンス南海大阪」開業迫る

自宅のような間取りで過ごせる「フレイザーレジデンス南海大阪」(写真は「2ベッドルーム」のダイニング部分)

自宅のような間取りで過ごせる「フレイザーレジデンス南海大阪」(写真は「2ベッドルーム」のダイニング部分)

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 10月5日に開業を控えたサービスアパートメント「フレイザーレジデンス南海大阪」(大阪市浪速区難波中1、TEL 06-6635-7111)で9月29日、記者会見が行われた。

なんばの風景を一望できるベッドルーム

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 同ホテルは旧「ホテル南海なんば」跡地に建設された中長期滞在者向けのサービスアパートメント。ホテル同様の家具・備品・什器に加えてキッチン家電・洗濯乾燥機などを備えているのが特徴。経営は南海都市創造(中央区難波5)、運営はフレイザーズホスピタリー(本社=シンガポール)。フレイザーズホスピタリーは同様のサービスアパートメントをロンドン、シドニー、パリ、上海、シンガポールなど世界中で運営しており、同ホテルは35拠点目、日本では初の展開となる。

 地上13階建て114室。延べ床面積は7,670平方メートル。客室はワンルームタイプの「スタジオ」(28平方メートル)=46室、1LDKタイプの「1ベッドルーム」(40~44平方メートル)=57室、2LDKタイプの「2ベッドルーム」(77平方メートル)=11室の3タイプ。シモンズ製ベッド、32型液晶テレビ、DVDプレーヤー、iPod・iPhoneプレーヤー、ドラム式洗濯乾燥機、IHクッキングヒーター、電子オーブンレンジ、調理器具、食器などを備える。付帯設備として、2階にラウンジ、パソコンコーナー、会議室、ジム、サウナなども設置。

 1階ロビー横には9月29日、スペインバル「Massa(マッサ)」が先行オープンした。店舗面積は約40坪で、席数は62席。宿泊客への朝食提供のほか、非滞在客向けにもオールデーダイニング営業を行う。運営はエムアンドエムフーズ(中央区南船場4)。店舗デザインはカームデザイン(西区北堀江2)が手がけている。

 同ホテルは、アクセスの良いなんばエリアを利用する観光客や海外からのビジネスマンなど、年間7万人の利用を見込む。目標収益は1年間で4億円~5億円。亘信二南海電気鉄道社長は「なんばエリアのさらなる価値向上を目指していきたい。なんばエリアのビジネス支援機能と国際観光機能の両方を強化していくきっかけになれば」と期待を寄せた。フレイザーズホスピタリーのチョウ・ペン・サムCEOは「大阪でも有数の複合事業を手がける南海グループとパートナーシップを組むことができ、とても光栄。『世界中にある皆さんの家』というイメージを打ち出し、大阪での観光客とビジネスユース、両方を視野に入れていきたい」とあいさつで述べた。

 宿泊料金は、「スタジオデラックス」=1泊2万8,600円(開業記念料金=同1万1,000円)、1カ月=29万円(同25万円)、「1ベッドルームデラックス」=1泊4万3,500円(同1万7,000円)、1カ月=47万円(同37万円)、「2ベッドルームデラックス」=1泊9万5,000円(同3万7,000円)、1カ月=87万円(同65万円)など。2人以上での宿泊の場合、追加1人につき1泊3,000円、1カ月3万1,000円追加。朝食無料。開業記念料金の適用と朝食のサービスは2011年3月末まで。

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