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「オリックス劇場」内部公開-旧厚生年金会館大ホールをリニューアル

舞台から見た客席。従来の赤から黒を基調にイメージを一新した

舞台から見た客席。従来の赤から黒を基調にイメージを一新した

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 4月8日にオープンする「オリックス劇場」(大阪市西区新町1)の内部が3月22日、報道陣に公開された。運営はオリックス不動産(東京都港区)。

客席から見たステージ

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 2010年3月末に閉館した旧「大阪厚生年金会館大ホール(以下、旧大ホール)」をリニューアルした同劇場。2009年10月に大阪厚生年金会館を落札した同社が、旧大ホールの特徴的な備前焼タイルを使用した外壁はそのまま残す一方で、建物の耐震性・耐久性の向上を図るための改修工事を行うとともに、音響・照明設備も一新する工事を行っていた。

 リニューアルにより同劇場は、ポップスやロック音楽など従来から行われていた公演のほか、残響時間を1.3秒(満席時)から1.5秒(同)へと長くすることで、クラシック、ミュージカル、オペラ、演劇など幅広い公演内容に対応する。そのほか空調機などの騒音の低減による「静けさ」、スピーカーの台数追加・角度調整などによる「良い音」を実現したという。

 席数は従来と変わらず、1階=1255席、2階=383席、3階=762席の計2400席。1階中央の57席と、2階北端せり出し部分の10席をプレミアムシート(座席幅54センチ)とし、既存座席(45センチ)よりも幅を広げた。座席の色は全席とも従来の赤から黒に変えた。

 旧大ホールの西側にあった結婚式場や喫茶室、駐車場などの付帯施設は取り壊し、旧大ホールに隣接する部分にはエントランスホールやラウンジなどを新設した。その西側には同社など6社が2015年3月末の工事完了を目指し、53階建て・高さ約190メートルと関西最大級となるタワーマンションの建設を進めている。

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