「輝け！未来―関西美術大学選抜対抗展」が8月4日、高島屋大阪店（大阪市中央区難波5）6階「美術画廊」で始まった。

諏訪華奈子さんの作品「静かな情熱」

　同店の美術部（TEL 06-6631-1101）が「関西アートの底力を世に広く伝える」ことを目的に開催する。百貨店としてはこれまでとは違う客層を取り込むことができ、学生に対しては他大学とのコラボレーションを通して学びの機会を提供する。

　同展は高島屋美術部が近畿大学（以下、近大）、大阪芸術大学（以下、大阪芸大）に声を掛けたのがきっかけ。約2年前から取り組みが始まり、昨年開催を予定していたが新型コロナウイルスの影響で計画が止まったため、今年が初開催となる。近大からは文芸学部の学生10人、大阪芸大からは芸術学部の学生及び卒業生10人が参加し、100号サイズの大きな作品と3～6号サイズの小さな作品を1点ずつ出展。合計40点の作品を展示する。

　開催初日には、同展に出展した学生が多く駆けつけた。近大芸術学部の3年生・諏訪華奈子さんは「自分の創作意欲を作品の中でうまく表現できたと思う。歴史ある画廊に自分の作品が展示されることがすごく光栄」と喜びをにじませる。同級生の真野なな子さんも「大阪芸大側がどんな作品を出してくるのか、すごく気になっていたので見に来た。技術力や表現力に圧倒されるばかり」と驚く。大阪芸大の卒業生西井輝さんは「他大学の作品を見ることは良い刺激になるし、これからの作品作りに生かしたい」と意欲を見せる。

　同展を企画した美術担当課長の森高史明さんは「第2弾として、年末には日本画を集めた展示会を考えている。同展から世界へ飛び立つアーティストが生まれれば」と期待する。

　開催時間は10時～20時（最終日は16時閉場）。今月10日まで。