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震災の影響で大阪ロケの需要急増-「大阪からロケ支援を積極的に」

大阪でのロケーション支援を行っている大阪観光コンベンション協会

大阪でのロケーション支援を行っている大阪観光コンベンション協会

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 東日本大震災の影響で、大阪を含めて関西地方での映画・ドラマなどのロケの需要が急増している。大阪フィルム・カウンシル(大阪市中央区南船場4、TEL 06-6282-5905)がその事情と今後の展望について語った。

大阪を舞台にした「プリンセス トヨトミ」などの映画作品も手がける

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 大阪フィルム・カウンシルの前身である大阪ロケーション・サービス協議会は、2000年2月に日本初のフィルム・コミッションとして設立。現在は大阪観光コンベンション協会の一部署として、大阪でのロケーション支援サービスを担当。映画などの撮影活動に伴う経済活動の活性化や、大阪の知名度向上・集客力の強化などを目標に活動している。

 東日本大震災の影響で、関東や東北地方ではロケの撮影が困難になった場所が多い。また計画停電など電力の問題で、スタジオでの撮影の自粛も行われている。同協会の大野聡さんは「大阪を含む関西にロケ支援を依頼する映画やテレビ、CMが急増した。通常の1カ月平均の2倍近くの受注があった」と話す。中には震災時にすでに関東で撮影中だったものの、予定を変更して関西に撮影場所を移す映画作品もあるという。

 通常テレビ・映画などで東京から依頼されるロケ場所は、大阪城・通天閣・道頓堀など「大阪らしい場所」が定番。だが今回撮影場所としては、関東・東北からの振替のため「どこにでもある風景」が求められているという。大野さんは「震災によって、継続した撮影が困難になった作品もある。映画や映像は、多くの人や会社が関わってようやく完成するもの。そうした作品に関わった人たちの望みのためにも、その作品が完成するお手伝いをしたい」と意気込む。「今は自粛するのではなく、今後の日本のために経済を活性化させる動きが出てきている。節電が不要の関西として、活動を萎縮することなく、ぜひ活性化のために後押ししたい」とも。

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