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ミナミに福を 500人の大行列「宝恵駕籠行列」今年も開催へ

昨年の「宝恵駕籠行列」の様子

昨年の「宝恵駕籠行列」の様子

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 商売繁盛の神様「えべっさん」として親しまれている大阪・今宮戎(いまみやえびす)神社(大阪市浪速区)の「十日戎」が1月9日~11日に行われるのに合わせ、福娘らを乗せた宝恵駕籠(ほえかご)行列が10日、ミナミ各所を練り歩く。

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 宝恵駕籠行列とは元禄(げんろく)期、南地の芸妓(げいこ)が船場の旦那衆の代わりに今宮戎神社に参拝したことから始まった新春の恒例行事で、現在はミナミの各商店街らが参加する宝恵駕振興会が主催している。毎年、芸妓や福娘のほかタレントなどが宝恵駕籠に乗り込み、今宮戎神社への参道だった「戎橋」を中心に、総勢およそ500人の大行列が練り歩く。

 9時50分に道頓堀川遊歩道「とんぼりリバーウォーク」で出発式を行った後、行列の本隊は10時20分に宗右衛門町の元・南地大和屋前(現・ホリデイ・イン大阪難波前)を出発。宗右衛門町から堺筋を回って道頓堀を進み、10時45分ごろに戎橋横に設けた「戎舞台」に到着。歌舞伎役者、芸能人などがあいさつし、「大阪締め」で出立を祝う。

 行列は、「ほえかご、ほえかご」の掛け声と共に戎橋筋商店街を南下、難波センター街商店街(11時10分ごろ)、なんばグランド花月前(11時20分ごろ)などミナミ各所を巡りながら12時10分ごろに今宮戎神社に到着、参詣を行う。12時40分ごろ、再びなんば駅方面に向けて折り返し、神職や福娘らとともになんばCITY、高島屋、なんばマルイ、大丸などに福ザサを授け歩く。

 宝恵駕籠の台数は19台で、行列の長さは約500メートルにも及ぶ。

 今年は、歌舞伎俳優の中村壱太郎さん、上方舞山村流の山本友五郎さん、国立文楽劇場の文楽人形、NHK連続テレビ小説「わろてんか」の代表者、落語家の桂春之輔さん、漫才師の宮川大助・花子さん、ザ・ぼんちさん、OSK日本歌劇団トップスターの高世麻央さん、 テイチクレコードの小桜舞子さん、日本コロムビアの出光仁美さん、毎日放送「ちちんぷいぷい」の辻憲太郎さん、福娘代表の中村葵さん、山内海宇さん、鷲尾千尋さんと、各商店街のミスなどの代表者らが駕籠に乗る予定。

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