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南船場のギャラリーで「コンビニ写真展」 大量廃棄への怒りから、関心は人へ

コンビニの写真が前面に並ぶ会場

コンビニの写真が前面に並ぶ会場

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 大阪・南船場のギャラリー「ソラリス」(大阪市中央区南船場3、TEL 06-6251-8108)で2月20日、写真展「コンビニフォトグラフ」が始まった。

会場の様子

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 カメラマンの又野一騎さんが4年間にわたって撮影した、場所や系列などさまざまなコンビニの写真を集めた同展。約15平方メートルの同ギャラリーの全面を使い、52作品を展示する。

 コンビニの写真を撮り始めたのは、学生時代にコンビニでアルバイトをしていた際に、毎日大量の廃棄があることへの怒りがきっかけ。撮り始めると、コンビニの前に集まる人たちが気を抜いている様子に引かれ、同展では人の様子に着目した写真を多く展示した。又野さんは「朝は戦闘態勢だったりと、時間によって様子が違うことも面白い」と話す。同ギャラリーを運営する橋本大和さんは「又野さんの作品は、現代の象徴といえる『コンビニ』を中心に、人と路上が交わり合う偶然性が魅力的」と解説する。

 同じ系列のコンビニの写真を向かい合わせたり、コンビニでビニールが使われることが多いことからパンの袋を用いて包装した写真を用意したりするなど工夫する。又野さんは「行ったことがなくても見たことのあるようなコンビニの写真があるのでは。あちらこちらにコンビニはあるが、これだけ並べても意味はあるのだろうかということを考えてもらえたら」と話す。今後は「今回は外観と人が中心だが、内観や店員のシリーズも撮っていきたい」と意気込む。

 開催時間は11時~19時。入場無料。月曜休廊。今月25日まで。

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