
昭和時代の演芸人の衣装や小道具、愛用品など約80点を展示して活躍を振り返る企画展が現在、「大阪府立上方演芸資料館」(大阪市中央区難波千日前)企画展示エリアで開催されている。
「ワッハ上方」の愛称で親しまれる同館が「上方演芸で振り返る昭和レトロ展~演芸人たちが歩いた『昭和』~」と題し、収蔵する資料をテーマに合わせて展示。当時の楽屋をイメージした空間では、浪曲師の冨士月子さんが愛用していた鏡台や手あぶり火鉢などの資料11点を展示し、演芸人の舞台裏を紹介する。演芸人が出演するテレビの映像を週替わりで11本を流す映像コーナーでは、コメディアンのMr.ボールドさんが着用していた衣装や、舞台で使っていた一輪車やリングも展示する。
「演芸人たちが歩いた『昭和』」と題した歴史年表パネルも設置。昭和時代の演芸人の活躍や世界の出来事などを一覧にまとめ、振り返ってもらう。
同資料館学芸員の飯村言葉さんは「激動の昭和時代から次の世代へバトンをつないできた演芸人の足跡を衣装や愛用品から知り、上方演芸の魅力を感じてもらえれば」と話す。
開館時間は10時~18時まで。月曜(祝日の場合は翌平日)と12月29日~1月4日休館。入館無料。来年3月8日まで。