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インタビュー2017-10-13

映画「ワレワレハワラワレタイ」監督の木村祐一さん

2012年に創業100周年を迎えた吉本興業。「次の100年へと受け継ぐもの」として、芸人106組180人が出演するドキュメンタリー映画「ワレワレハワラワレタイ ~ウケたら、うれしい。それだけや。~」を製作した。10月21日よりTOHOシネマズなんばなどで公開される本作品について、監督を務めた木村祐一さんにお話しをうかがった。

—この作品が生まれたきっかけは?

これまで、映画祭やイベントなど、ベテランから若手までが一同に会する機会が何度かありました。その中で、笑いを取るという目標は全員同じなのに、その方法や思いは様々だということを感じ、「お笑いをやる上での喜びや苦しみはどこまで一致するのか」といことに非常に興味を持ったことが今回のきっかけです。吉本に企画を伝えたところ、ちょうど100周年を迎えるタイミングだったこともあり、ぜひお願いしますとなりました。

—出演者の方はどのように選んだのですか?

特に何年目以降という決め事はなかったけれど、タレント名鑑を見たりしながらスケジュールが合った人に声をかけていきました。1日3組を毎週もしくは隔週ペースで、3年半にわたりインタビューしていきましたね。

—そのペースだと、生活の一部というような感じでしょうか?

そうですね。もうライフワークというか、レギュラー番組をやっているような感覚でした。3年半かけて撮ったものを編集し5年目かかって作品ができました。

—106組180人の芸人さんにインタビューをされましたが、その中でイメージが変わった 方はいらっしゃいましたか?

みなさん普段話さない部分を語っていただいているので、それぞれにそれはありましたね。例えば自分の芸人人生を「ダッシュで駆け抜けた」と語った笑福亭仁鶴師匠だったり、ギャグの作り方を語った桂文枝師匠だったり、「アホの坂田」でワッと人気が出たけれど、その裏で葛藤があった坂田利夫師匠だったり。やっぱりみんな何かと引き換えにやってきているんですよ。プライベートや体調や、いろんな苦しいときがあるにも関わらず、舞台へ出たときにはパーッと笑わせる。その点はみんな同じだなと思いました。なので、印象が変わったというよりは、1枚新しくデータが乗ったというイメージです。

—私も一部の作品を見せていただいたのですが、普段の姿とは違う面をたくさんみることができて新鮮でした。すごく自然体というか。

みんなの口調からしてそうですよね。普段お茶を飲んでいる感覚で話しているという感じ。台本は特になかったけれど、「なぜウケるとうれしいのか」「今まで一番嬉しかったこと」「今までで一番腹が立ったこと」など、必ず聞くことは決めていました。最後は「生まれ変わってももう1度芸人をやるのか」と聞き、コンビの人には「芸人をやるならまた同じ相方を選ぶか」を聞きました。ほぼ全員が「やる!」というと思っていたのですが・・・みんなさまざまな答えがありましたね。まあそれは作品を見てのお楽しみですけどね(笑)

—芸人さん同士なので、笑いがメインの作品かなという印象でしたが、急に泣くところがあったり、普段見ることのない真剣な顔つきを見たり、すごく深いなと思いました。

そうなんです。芸人だけれど、ウケるウケないではない。トークをしていて、先の展開が読めないのがまた面白い点かなと思います。みんな真剣に語るので、終わった後に「笑うところなかったけどええの?」と言われたりしましたけどね。

—木村さんご自身はどんな人に観てもらいたいとお考えですか?

お笑いなので、子どもからお年寄りまでという感じで特にターゲットはないです。いろんな生い立ちや環境を経て、それぞれの職業についていると思いますが、個人としてみたらみんななにか芸があるので、その意味では芸人ですよね。なので、作品を見て共感できる部分は多いと思います。個人的には、中学生とか多感な時期の方に見てもらいたいです。新しいことをどんどん取り入れる時期ですので。まあ、真剣に見てもらうのもいいですが、深く考えなくてもいいと思います。「芸人っておもろい生き物やな~」って感じで。

—最初のインタビューから5年が経ったわけですが、もう1回インタビューしてみたい人はいますか?

もう5年ですからね。オリエンタルラジオとか渡辺直美とか、ブレイク前のインタビューなので、今見たら面白いです。ピースの又吉も芥川賞とるなんて思ってなかったですし、綾部はアメリカのアの字もなかったです。M-1取った人もいたり亡くなった人もいたり・・・5年の変化を感じますね。若手も今どんどん新しい人でてるでしょ?自分だと年も離れすぎて緊張してしまうかもしれないので、ほかの誰かに受け継いでもらってもいいかなと思うね。中山秀征さんとか鶴瓶師匠とかいいんじゃないですか?まあ自分がやるとしたら、鶴瓶師匠、ざこば師匠、ウッチャンナンチャンさんとか爆笑問題とか、ほかの芸人さんにもインタビューしてみたいと思うし、歌手とか役者とか全く違うジャンルも面白いと思う。素人でもいいかな。企業の人とか。

—最後に作品の見どころを教えてください。

やっぱり普段出さないように隠してきたような苦労の部分はぜひ見てもらいたいですね。心に残った先輩の言葉もたくさん出てくるけれど、どれも強烈なものではなくさりげない粋な一言だったりする。これがかっこいいなと思いますね。僕はみんなの分聞いたので、みんなの分を自分のものとして取り入れています。 やっぱり笑ってほしいという気持ちはみんな同じ。芸人は笑わせるということに熱を持っているけれど、ラストはカメラを置いて自分でインタビューに答えました。いろんな人の話を聞いた後だったので、どんな回答が出るかと思っていたけれど、最後にはこれという答えが自然と出ました。それはぜひ楽しみに見てほしいですね。

「ワレワレハワラワレタイ ~ウケたら、うれしい。それだけや。~」
2017年10月21日(土)からTOHOシネマズなんば、TOHOシネマズ新宿、ほか全国で順次公開
監督:木村祐一
出演:明石家さんま、桂文枝、笑福亭仁鶴、ダウンタウン、西川きよしほか
配給:吉本興業

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