なんばパークス2階の「アッシュ・ペー・フランス エクスクルーシヴ」（大阪市浪速区難波中2、TEL 06-6634-0620）で11月13日、デザイナーのマルティン・チュルバさんのアートイベントが行われた。

店内の一角が即席のアトリエに

　チュルバさんはアルゼンチン在住のアーティスト。2002年に立ち上げたテキスタイルのファッションブランド「Tramando（トラマンド）」はビョークなどの有名人が愛用するようになり知名度が急上昇。日本でも2004年の展開以来ファンを拡大している。ブランド名の由来は、スペイン語で「横糸」を意味する「TRAMA」と、「企てる」という「TRAMAR」、「愛している」を表す「AMANDO」から。アルゼンチンではクリエーター集団を結成し、ファッションだけでなく建築デザインや内装などさまざまなジャンルの活動に取り組んでいる。

　今回はチュルバさんの来日に合わせ、同ブランドを日本で展開する「アッシュ・ペー・フランス」5店舗でアートインスタレーションを実施。自身のアトリエから制作道具を持ち込み、店内でいろいろなアート作品やブランドアイテムのペインティングを行った。チュルバさんは来店客の握手や記念撮影の要望にも気さくに対応。店の中央がアトリエになり、いつもと雰囲気が違う店内に、多くの通行客が足を止めて見入っていた。

　トラマンドの特徴は、南米の生地を南米で加工するこだわりと、アルゼンチン先住民のボディ＾ペインティングをかたどったものなど、出身国のルーツから発想を得た斬新なアートデザイン。「アルゼンチンでは50代の愛用者も多く、国民的な人気を誇っている。日本では30代に好評」（同店担当者）という。