大阪・なんば駅に直結するスイスホテル南海大阪(大阪市中央区難波5)で11月8日、タイのテレビドラマ撮影が行われた。大阪市と神戸市、大阪観光コンベンション協会、ユー・エス・ジェイ、関西国際空港から成るタイドラマ招請事業実行委員会が、観光客誘致を図る「ビジット・ジャパン地方連携事業」の一環として招請し実現したもの。
日本へのタイからの観光客は今年、前年比22.1%増の約15万人(9月現在、日本政府観光局調べ)を記録するなど大幅に伸びている。同企画では、関西へのさらなる観光客誘致を視野に「ドラマを通じて都市魅力をPRし、憧れの観光地として大阪・神戸のイメージアップ」を目指す。
今回のドラマ「ラック・マイ・ミー・ワン・タイ」(英語題=Everlasting Love)は、タイの全国ネット民放放送局「チャンネル3」で2011年2月から放送予定のラブストーリー。俳優・モデル・歌手と多岐にわたって活躍するパコーラ・ラムさんと、映画やテレビドラマに数多く出演し、2007年にはタイ国ナショナル・フィルム・アワードの優秀助演女優賞を受賞したチュマーン・ブンサヤックさんが主演を務める。
撮影は、11月8日~12日の5日間、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや空中庭園展望台、関西国際空港、六甲山などで行われた。ミナミでは、同ホテル36階にリニューアルオープンしたばかりのレストラン&バー「タボラ36」が撮影場所に選ばれ、大阪市内の夜景が見える窓際のテーブル席を使用して食事シーンを撮影。一段高くした店内中央を壁で区切ってカメラを配置し、一般客の邪魔にならないよう配慮して行われた。
同ホテルの広報担当者は「当ホテルで海外ドラマ撮影を実施したのは今回が初めて。タイからの観光客誘致を図る活動に参画させていただけたことは、大変うれしい。今後も当ホテルの強みを生かして、大阪そして関西へのさらなる集客に貢献していきたい」と話す。