DIY用品・ガーデニング用品などのネット販売を行う大都(大阪市生野区)は2014年4月、「DIY FACTORY OSAKA」(浪速区敷津東1)をオープンする。
南海電鉄が現在、Zepp Namba近くの鉄道高架下で開発を進めている「南海なんば~今宮戎(いまみやえびす)間高架下開発プロジェクト(仮称)」に参画するもの。同プロジェクトは、「『コト』を通じて高感度な都市生活を楽しむ人々が集う場所を創り出していく」をコンセプトに、使われていなかった高架下スペースの1665平方メートルをリノベーションし4店舗を誘致するもので、同店はその1店舗として出店する。店舗面積は270平方メートル。
1937(昭和12)年に工具販売店として創業し、現在は国内最大級のDIY用品のネットショップ「DIYツールドットコム」を運営する同社が、ネットショップと連携した「リアルショップ」と位置付け、20~30代の男女をターゲットに据える。
ネットショップで販売する工具などを販売・レンタルするほか、「都市生活者にとっては、作業スペースの確保や必要な道具をそろえることが難しい」(同社)ことから、自由に工具を使い、家具などの製作・組み立て作業などができる80平方メートルのワークスペースを提供する。利用料金は未定。
22社の工具・金物メーカーとタイアップし、商品の展示スペースも設ける。ホームセンターなどでは売り場面積に限りがあり、十分な商品説明をすることが難しいなどの制限がある一方で、工具・金物メーカーが単独でショールームを出店するのもハードルが高いことから、1社あたり3平方メートル以上の展示スペースを設け、DIYに関心の高い来店客に商品をアピールする場を設ける。商品はその場で購入も可能。
同社の山田岳人社長は「実店舗を出したいと考えていたところ、南海電鉄さんからお声掛けいただいた。初心者からクリエーターまでのDIYユーザー、工具・金物メーカー、自社の3者がハッピーになればと考えている。若手クリエーターを物作り講座の講師として招へいし、溶接やペイントアート、フラワーアートなどの講座も行う予定」と話す。