南堀江にある萬福寺(大阪市西区南堀江1)が現在、屋根の葺(ふ)き替え工事の費用として寄付を募っている。
400年以上の歴史を持ち、「島之内の萬福寺さん」として古典落語「親子茶屋」にも登場する同寺院。1958(昭和33)年に島之内(現在のアメリカ村)から現在の場所に移転した。供養のほか、寺子屋の運営、刊行物発行、イベント開催などを通じて地域のコミュニティーセンターとして機能している。
屋根瓦の葺き替え工事を行うのは約70年ぶりで、必要な瓦は2200枚。現在、瓦懇志(かわらこんし)として、寄付を募っている。また11月3日には縁日を開催し、ザリガニ釣りや駄菓子の販売、紙芝居の公演などを行う。
縁日を運営する寺院内のカフェ「寺カフェ茶庭」の石田奈津子さんは「長引くコロナ禍で、外出しにくい日が続いている。イベントを通して子どもたちが自然や文化に触れられる機会にもなると思い企画した。縁日でお寺に来てもらって、お寺の良さに気付いてもらえたら」と話す。
開催時間は、12時、13時、14時、15時、16時。各回1時間制。入場料は1,000円。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、人数制限を設ける。事前予約制。