日本コナモン協会(大阪市中央区)が制定した「コナモンの日」のプレイベントが4月26日、大阪なんばグランド花月前の公開空地(大阪市中央区難波千日前)で開催された。
主催は、粉を使った食べ物「コナモン」の食文化普及、継承を目的にさまざまな活動を展開する日本コナモン協会。5月7日の「コナモンの日」を前に、コナモン文化の魅力を発信しようと同イベントを開催した。
当日は、お笑いタレント・リポーターのタージンさんが司会を務める中、昨年発足した「やきそば総研」の活動報告、たこ焼きソースの変遷、未来のたこ焼きについてなど、焼きそば・たこ焼きに関連するトークを展開。同協会の熊谷真菜会長をはじめ、文化庁参事官の高橋一成(高ははしごだか)さん、オタフクソース(広島市)大阪支店の島原由里子支店長、キユーピー(東京都渋谷区)大阪支店の猿渡守支店長らが登壇した。
高橋さんは「文化庁では、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を『100年フード』と名付け、これまで250件の食文化を認定している。250件のうち4分の1がコナモンであり、日本の食文化に深く根付いている。これからもどんどんコナモンを食べてもらいたい」と話す。熊谷会長は「しっかり食べて写真など記録を取り、みんなに伝える。これが食文化継承の基本の一つだと思う。食べている側もコナモンの継承者として意識してもらえれば」と呼びかけた。
イベントの最後には、「道頓堀たこ焼連合会」を構成する「たこ家道頓堀くくる」「くれおーる」など7店舗が協力し、会場のキッチンカーで作ったたこ焼きを来場客100人に提供。米粉が入ったたこ焼きなど3種類を用意し、来場客に好みのたこ焼きを選んで投票してもらった。当日、3種類の違いは公表されず、5月7日の「コナモンの日」に同協会ユーチューブ「コナモンちゃんねる」で発表するという。
来場した60代の女性は「コナモンが大好きで、大阪の食文化にも興味があり参加した。日頃聞くことができない話もあり来て良かった」と話す。