勉強会「“新潮流”から考える万博後の大阪 ~観光・まちづくりによる地域活性化」が12月3日、「ホテルロイヤルクラシック大阪」(大阪市中央区難波4)で開催された。
大阪市商店会総連盟と民泊仲介「Airbnb Japan(エアビーアンドビー ジャパン)」が主催した勉強会。両社は4月、大阪商工会議所と共に大阪市内の商店街への送客を目指すプロジェクト「Osaka Morning~商店街で朝食を~」を始めるなど、地域の観光資源を掘り起こす取り組みを進めている。勉強会には万博終了後の魅力的な観光資源づくりのヒントを得ようと大阪市内の商店街関係者、民間事業者など約60人が来場した。
基調講演では近畿大学経営学部の高橋一夫教授が登壇。大阪・関西万博がもたらした集客効果や、夢洲2期開発、2030年に開業を控えるIRなどこれからも大阪の開発が続くことを説明した。御堂筋やなんば広場が指定されている「歩行者利便増進道路(ほこみち)」制度や布施の商店街が取り組む「分散型ホテル」を可能にしたフロント設置義務の緩和など、規制緩和について事業者自身が詳しくなり、有効に活用していく必要があると話す。
大阪メトロの林貴子執行役員と千日前に本店を構えるお好み焼き店「千房」の中井寛二社長、「Airbnb Japan」の大家智浩執行役員も登壇し、大阪・関西万博会期中の利用者の動きや、その後の集客施策などを紹介した。「千房」の中井社長は「大阪・関西万博が盛り上がってきた9月以降の関西地区の売上は前年比120~130%。千日前本店など旗艦店では、月間の売上が過去最高を記録している」と明かした。