シネマート心斎橋(大阪市中央区西心斎橋1、TEL 06-6282-0815)で11月29日、台湾映画を一挙上映する「台湾シネマ・コレクション」が始まった。
台湾映画界は今、ホウ・シャオシエン監督、故エドワード・ヤン監督、ツァイ・ミンリャン監督をはじめ、米国でも活躍し、「ラスト、コーション」で金獅子賞を獲得したアン・リー監督など、次世代を担う新しい監督が続々登場。「しばらく停滞気味だった台湾映画界に新しい風が吹き始めている」(同劇場)。同フェスでは、若い監督らによる「新しい台湾映画」計8本を上映する。「現代の台湾、現代の台湾の人々とともに、新たな台湾の映像時代を感じ取っていただけるのでは」(同)。
上映作品は、台湾の自然を多く取り入れた作品、都会に生きる者らの不安定な心を鮮やかに描いた作品、コミカルな作品などさまざま。チェン・ホァイエン監督の長編映画監督デビュー作「練習曲」は、自転車で台湾を一周する青年を描き、社会現象を巻き起こした。主演は美術デザイナーとしても活躍し、主人公同様、自身も聴覚障害を持つイーストン・ドンさん。ベネチア国際映画祭批評家週間最優秀作品賞を受賞したグイ・ルンメイさん主演の「遠い道のり」(リン・チンチェ監督)、江口洋介さんやチャン・チェンさんなどのキャストをそろえ、2006年カンヌ国際映画祭特別招待作品に選ばれたサイエンススリラー「シルク」(スー・チャオピン監督)など。
このほか「Tatto-刺青」(ゼロ・チョウ監督)、「ビバ!監督人生!」(ニウ・チェンザー監督)、「ウェスト・ゲートNo.6」(リン・ユンシェン監督)、「DNAがアイ・ラブ・ユー」(ロビン・リー監督)、「午後3時の初恋」(チェン・フェンフェン監督)を上映。会場のロビーには、「練習曲」で主演を務めるイーストンさんによるイラストも展示している。
チケットは一般・当日=1,800円。12月19日まで。