阪神電車は8月9日、2009年春の完成を目指して整備を進めている西大阪延伸線の路線名を「阪神なんば線」と決定し、新設する3駅の駅名を発表した。
「阪神なんば線」は、同社と西大阪高速鉄道が建設を進めている路線で、阪神西九条駅と近鉄難波駅を結ぶ3.4キロメートルの延伸工事を行っている。名称決定の理由について「阪神電車が運営する路線であることと、阪神間、神戸方面へ伸びる路線を意味する『阪神』、難波方面へつながる路線であることをアピールする『なんば線』の語句を併せた」としており、既存の阪神西大阪線尼崎駅から延伸部分を含めた近鉄難波駅までの区間をいう。
新設される3駅は、接続する地下鉄中央線の駅と同じ名称にすることで、乗換駅であることの認知を図る「九条駅」(仮称通り)、イベント会場として知られる「京セラドーム」の最寄り駅であることとをアピールし、観光誘致効果をも狙う「ドーム前駅」(仮称は岩崎橋駅)、地下鉄千日前線の駅と同じ名称とし、乗換駅としての認知を図る「桜川駅」(仮称は汐見橋駅)に決定。
各駅では、大阪市営地下鉄、JRまたは南海電鉄と連絡するとともに、近鉄との相互乗り入れにより阪神三宮駅から近鉄奈良駅までの直通ラインが実現、沿線の鉄道の利便性向上が期待されている。
総事業費は約1,071億円。