南海電鉄は12月25日、普段は高野線でのみ運行している観光列車「天空」を1日限りで難波駅まで走らせるイベント「天空なんば行き」を行う。
同社では、高野山観光における鉄道の魅力を作り出すことを目的とした「こうや花鉄道」プロジェクトを進めており、その一環として7月3日から、高野線の橋本駅~極楽橋駅間(19.8キロメートル)で観光列車「天空」を定期運行している。11月13日に「天空」の利用者が2万人を突破したことを記念して、クリスマスに1往復限りの「天空なんば行き」を運行することになった。
「天空なんば行き」は、橋本駅を11時22分に出発し難波駅に12時38分に到着するコースと、難波駅を13時8分に出発し橋本駅に14時7分に到着するコースの2コース。各コース70人限定で募集する。料金は、大人=1,170円、小児=590円。
「天空」は、高野線で運行していた2200系車両(2両)を改造したもので、森林をイメージした緑色を基調とする車体の側面に大型窓を採用し、その大型窓に向けて設置した「ワンビュー座席」や「コンパートメント座席」、「展望デッキスペース」などから山岳区間の風景を一望できるのが特徴。高野山への観光客の利用を想定し、1日2往復運転している。