60年の歴史を持つ老舗魚屋「岩本水産」(大阪市東住吉区)が経営する居酒屋「囲炉裏と寿司 水魚之喜」(大阪市中央区千日前1、TEL 06-6213-4652)が8月6日、法善寺にオープンした。
同店は、東京・大阪を中心に飲食店の企画・運営などを行うオペレーションファクトリー(西区北堀江)がプロデュースする店舗で、岩本水産の直営店「水魚之喜」の2号店となる。約100席を設ける大型店舗である1号店に対し、「より密に、1人1人のニーズに応えたい」という思いから2号店のオープンに至ったという。
2号店は、27坪の店内にカウンターとテーブル全32席を設ける。店舗デザインを手がけたのは、店舗設計やデザインを行うスーパーマニアック(北区天満)。黒を基調とした店内に、アクセントカラーの赤を加えシックな雰囲気にまとめ、インテリアなどで「ユーモア」を加え親近感を出したという。全席に囲炉裏を設け、鮮度にこだわった海鮮素材や肉、野菜などを炭火で炙って食べるスタイル。「余計な創作を加えず、素材の味を活かした料理が特徴」(広報担当の佐伯尚子さん)。
主力の囲炉裏焼きは、盛り合わせ(2,310円)、棒ほっけ(399円)、サザエの壺焼き(504円)、ねぎ味噌きりたんぽ(504円)、合鴨ロース(819円)、子持ちこんにゃく(157円)など。寿司や逸品料理のほか、日替わりの「おすすめメニュー」も。ドリンクは、温度にこだわる日本酒や焼酎のほか、生ビール、ワイン、カクテルなどを用意する。佐伯さんは、「魚屋直営店なので低価格での提供はできるが、ただ『安く売る』というよりは量や質、鮮度で付加価値を付けていく事を意識している」と話す。
客層は30代以上のビジネスマンから老後を楽しむ60代以上の高齢者層までさまざま。魚がメーン料理ということもあり、年齢層は高めだという。客単価は4,000円~5,000円。
同店の宇津木慎二店長は「調理法や焼き加減に気を配り、お客さんとのコミュニケーションを大切にしている。メニューにないものでも、できる限り要望に応えたい」と話している。