キリンホールディングスとキリンビールは8月20日、道頓堀の「KPOキリンプラザ大阪」(大阪市中央区宗右衛門町、TEL 06-6212-6578)を10月末で閉館することを発表した。
「戎橋」のすぐ傍に位置する同施設は、ギャラリースペースやアートショップ、飲食スペースなどからなる複合施設。1987年の竣工以来20年間、現代アートやビール文化の情報発信や若手芸術家の発掘などを行ってきた。島本賢一館長は「建物や内部施設の老朽化を踏まえ、今後どうしようかと考えていたが、消防基準が厳しくなり『大改修』が必要となることもあり、一定の役割を終えたと判断し閉館を決意した」と話す。
閉館に伴い同施設では、9月より最終企画展として「KPOキリンプラザ大阪の20年展」を開催、20年の歴史を振り返る。同展では、記録誌の内容をパネル展示し、「KPOキリンプラザ大阪」の設備やこれまでに展示されたアート作品を紹介するほか、記録誌の閲覧コーナーを設ける。過去の展覧会チラシ抜粋展示や過去に開催されたトークショーの映像の放映も予定。
島本さんは「現代アートはクラシックアートに比べなかなか受け入れられにくく、難しい点でもあった。最終展示会は、記録集を1人1人に渡すことができないので、パネル展示として開催することになった。あと2カ月強ですが、よろしくお願いします」と話している。なお、跡地は売却する予定。
展示会は9月1日~10月31日。開催時間は11時~21時。4階「KPOギャラリー」で開催。入場無料。