韓流スターのチョ・インソンさんが8月26日、御堂会館(大阪市中央区久太郎町4)で舞台挨拶を行った。
同イベントは、25日よりシネマート心斎橋(中央区西心斎橋1、TEL 06-6282-0815)で開催されている「韓流シネマフェスティバル」のメーン映画「卑劣な街」の上映に伴うもの。同映画は、主演のインソンさんと「マルチュク青春通り」のユ・ハ監督がタッグを組み、「生きるか死ぬかの卑劣な世界で、欲望に翻弄(ほんろう)される男たちの生き様を暴力描写とともに描いた」作品で、2006年の韓国公開1カ月で200万人の観客動員を記録した。
インソンさんは同映画で、過激な暴力シーンなどこれまでの「貴公子」のイメージを脱ぎ捨てた体当たりの演技が評価され、「大韓民国映画大賞男優主演賞」を受賞、映画俳優としても注目されるきっかけとなった。舞台挨拶でインソンさんは、「最初は、観客が映画をどのように見てくれるか、受け入れてもらえるか不安で、自信がなかった。ユ・ハ監督や他の俳優の皆さんが頑張ってくれたので、すばらしい映画が作れた」とコメントした。
片言の日本語を交えて質問に答えるインソンさんは、自ら観客と会話を始めようとする場面も見られ、満員の会場は大いに盛り上がった。最後に、映画「卑劣な街」のセールスポイントを「映画の特徴であるアクションシーンは、決して美しい、華やかなものではないが、一つひとつ心を込めて演技したシーンなので、注目してもらえれば」と話し、「今後、さらに質の高い演技や作品とともに、皆さんの前にお伺いすることを約束する」と意気込みを語った。
シネマート心斎橋では期間中、さまざまなジャンルの韓国映画全17作品の上映を予定している。同映画の上映は9月14日まで。当日券は1,800円。