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アメリカ村の「スタンダードブックストア」4月閉店へ 移転し新店オープン構想も

スタンダードブックストアの中川和彦代表

スタンダードブックストアの中川和彦代表

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 アメリカ村の書店「スタンダードブックストア心斎橋」(大阪市中央区西心斎橋2)が4月10日ごろに閉店する。

「スタンダードブックストア心斎橋」店内の様子

 同店は2006年11月22日にオープン。書籍は全アイテム数の6割程度にとどめ、そのほか、雑貨、食器、ファッションなど幅広いアイテムを並べる。「本屋ですが、ベストセラーはおいてません。」をキャッチコピーに、ベストセラーをあえて追わず、3人いる書店員が自らセレクトしたものを並べる。店内にはカフェを併設。購入前の本を持ち込んで読むことができるほか、ゆったりした空間でくつろぐ客が多く見られる。カフェでは著者を招いたイベントなどを頻繁に開催。直近では2016年と2017年は約100回ずつ、2018年には約150回のイベントを開いたという。

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 閉店理由について、代表の中川和彦さんは「ビルの契約期間の満了」と説明。順次テナントが退店しており、同店も4月末の契約満了に向けた原状復帰工事の関係で正式な閉店日は直前に決まるが、4月10日ごろを予定している。あべのHoopにある「スタンダードブックストアあべの」(阿倍野区)は別会社の運営だが、同店も4月19日に店名変更を予定しており、この時点で「スタンダードブックストア」と付く書店は無くなる。

 中川さんは、今年中に新たな「スタンダードブックストア」をオープンする意向。場所はミナミにはこだわらず、「40~50坪ほどの規模で、本の販売のほか、立ち飲みコーナーやギャラリーを併設し、雑貨の販売もしたい」という。カフェではなくて立ち飲みにこだわる理由は「立ち飲みを経験したことがない人がいるから」。ミナミにこだわらない理由は「スタンダードブックストアの来店客は25~35歳の人が多く、徐々に年齢層は上がってきており、アメリカ村の客層とは違っているから」だという。

 新店については「『本は文化』と言われることがあるが、そんな高尚に構えるのではなく、もうちょっと気軽で自由なカルチャーを感じさせる店にしたい。今のスタンダードブックストアの入りやすさを維持しつつ、ある程度の緊張感のある店にはしたい」と意気込む。近々、クラウドファンディングで開店資金を調達したい考えだが、「例えば、新しい店のくぎを打つ権利を500円で販売するというような、店に関わってくれて自分の店だと思ってもらえる人を集めたい」とアイデアを明かす。

 本の出版も手掛けたい意向で、「出版がもっとカジュアルになると考えている。新しい店では、出版について気軽に相談できるようにしたい」とし、自身も「まずはスタンダードブックストア心斎橋について、関わってくれた人たちの協力が得られれば、本として出版したい」と中川さん。

 「新しいスタンダードブックストアは今年の夏前にはオープンしたい。今まで心斎橋に来てくれた人にはありがとうと言いたいし、次の店も絶対に面白いから、期待しておいてほしい」と話す。

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