大阪・新町のスイングダンススタジオ「スイングウィーク」(大阪市西区新町1)は2月15日、スイングダンサーらが仲間の誕生日を祝う際に踊るダンス「バースデージャム」のためのオリジナル曲を制作し、日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語バージョンを収録したCDの配布を始めた。
スイングダンスは、1930年ころに米ニューヨークで発祥し、1940年代に世界的に流行した、スイングジャズで踊るペアダンス。大正から昭和にかけての「大大阪(だいおおさか)」時代の道頓堀は劇場が立ち並び、ダンスホールではビッグバンドがスイングジャズを演奏するなど、街の至る所でジャズミュージックが聴かれるなどにぎわっていたという。現在では欧米のほか、シンガポール、韓国、中国、日本で再流行の兆しが見られる。
スイングウィークは、関西でのスイングダンスの普及活動を行う歌手、チャーリーニーシオさんが主宰するダンススタジオ。小学生のころからクラシック歌唱を学び、オールディーズ、ロカビリー、カントリーウエスタン、スイングジャズ、昭和歌謡などを歌い続けているチャーリーニーシオさんは、10年前に訪れたパリのセーヌ川沿いで、ライブバンドに合わせて老若男女がスイングダンスを踊る様子を見て感銘を受けた。以来、スタジオでのダンス指導のほか、ミュージカルや音楽イベントにも出演し、関西スイング界のトップスターとして活躍している。
制作したCD「バースデージャム」は、昨年リリースしたアルバム「ライフ イズ GOOD」に収録していた同名の曲を4カ国語で歌ったもので、1枚=300円(海外向けには3ドル)で販売するもの。同スタジオで土曜日に行っているスイングダンスパーティに韓国や中国、欧米や北欧からも愛好家が訪れることや、チャーリーニーシオさんが韓国・チェジュ島で毎年行われる「チェジュスイングフェスティバル」にゲストとして招待された経験などから、「その国の言葉で伝えたほうが、より気持ちが伝わる」と同曲を題材に4カ国語バージョンで収録した。
「スイングダンスは老若男女、誰もが踊ることができるもの。誕生日を祝うバースデージャムを、世界のスイングダンス愛好家に親しんでもらうとともに、スイングダンスをしたことがない人にも、スイングダンスに触れるきっかけになれば」とチャーリーニーシオさん。4月4日には、毎年恒例のスイングダンスとジャズのイベント「大大阪スイング」を大丸心斎橋劇場で開く。