東心斎橋のカフェバー「A-TOYS cafe and bar」(大阪市中央区東心斎橋2、TEL 06-6213-6299)で4月25日、画家たまさんのトークイベント「Tama お茶会 ~Moony afternoon~」が行われた。
福井県生まれのたまさんは、大阪在住の水彩画家。大阪芸術大学美術学科卒業後、「少女主義的水彩絵師」として作家活動を始め、フェティッシュな画風で描く女の子の独特の世界感が女性を中心に人気を集めている。東京・銀座の「ヴァニラ画廊」や大阪のギャラリーで個展を行うほか、2008年6月に初画集「under the Rose」(アトリエサード、2,940円)を、昨年3月には2冊目の画集「飴色ロマンス」(青心社、2,625円)を刊行した。
イベントでは原画や画集を用いて作品解説を行ったほか、創作時のエピソードも披露。「もともとは日本画を描きたかった」というたまさんが水彩画家になるまでの経緯や、「白は他の色とは混ぜず、オペークホワイトしか使わない」といったこだわりも。そのほか「自分の持っているものは変わらないので、個展ごとにテーマは設けていない」「最近は森の絵が多いので今の目標になっているのかもしれない」などの創作テーマについての話も。
来場者の多くは若い女性で、岡山や福井から来た熱心なファンや、絵を勉強している学生も訪れていた。
フィギュアメーカーのA-TOYS(堺市)が運営する同店。同社玩具プロデューサーの安斎レオさんが「アニメ、特撮、フィギュアなどのオタクが集まる情報発信地にしたい」とオープンした店には珍しいフィギュアも展示されている。安斎さんは「たまさんの絵に登場する女の子をモデルにしたドールの企画・販売も予定している」と話す。