高島屋に期間限定フェアトレードセレクト店-プルタブのバッグも

ブラジル製の「プルタブバッグ」

ブラジル製の「プルタブバッグ」

  • 0

  •  

 高島屋大阪店(大阪市中央区難波5、TEL 06-6631-1101)3階に現在、雑貨・洋服などのフェアトレード商品ばかりを集めたセレクトショップ「LOVE&SENSE」が期間限定で出店している。

プルタブで作ったショルダーバッグ

[広告]

 フェアトレード商品の輸入・企画・販売などを手がける福市(中央区南船場2)が展開する同ショップ。「フェアトレードを前面に出すのではなく、商品の魅力で興味を持ってもらい、購入してもらうことで世界で起こっている問題に目を向けるきっかけになってほしい」(同社)というコンセプトの下、発展途上国の生産者から、公正な賃金や労働条件を保証した価格で商品を購入することで、生産者の収入を増やし自立を促す活動を行っている。

 約50平方メートルの売り場では、インド・タイ・バングラデシュからの衣料品やブラジル・タイ・メキシコからの雑貨など220アイテムを展示・販売している。高島屋大阪店では昨年秋にも同様の取り組みを行ったが、今年は規模を拡大しての出店となる。各アイテムには商品のストーリーを記したタグを付け、それぞれの地域で抱える問題を取り上げている。

 ブラジル製の「プルタブバッグ」は、通常はゴミとして捨てられてしまうプルタブを使用したスタイリッシュなバッグ。さまざまなタイプのバッグをそろえ、価格は6,300円~2万8,000円。タイ製の恐竜などのアートオブジェ(1,000円~7,500円)は、電話帳や広告などの紙でできたもの。失業中の女性や障害を持つ人などが作っている。そのほか水草で作ったカゴバッグ(4,830円~7,350円=タイ製)、刺しゅう技術を駆使したカーディガン(6,090円=インド製)、アクセサリー、クッキー、紅茶などを扱う。

 同社社長で国際NGO「オックスファムジャパン」の理事を務める高津玉枝さんは「日本に来ることができない生産者に、販売現場の様子を写真に撮って送ったり、お客さまの声をフィードバックしたりするなどして生産者のモチベーションを高めるとともに、品質を一定に保つことの大切さを理解してもらうようにしている」と話す。

 29日15時から、漫画家・手塚治虫さんの長女でラジオパーソナリティーなどを務める手塚るみ子さんと高津さんのトークイベント「『地球』と『お買物』の新しいカタチ」を予定する。参加無料。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース