大阪・北堀江の人気スイーツ店「8b DOLCE」(大阪市西区北堀江1、TEL 06-6533-1230)で6月24日、商品化を目指し女子大生がオリジナルスイーツメニューを提案する「大阪樟蔭女子大学×8b DOLCE 商品開発プロジェクト」の最終選考会が行われた。
同プロジェクトは、南堀江の立花通り(愛称=オレンジストリート)を中心としたエリアの活性化を目指す「堀江立花通りユニオン」と、大阪樟蔭女子大学・同大学短期大学部とが5月に締結した、地域の活性化に向けたさまざまな取り組みを行っていくことを目的とする連携協定に基づく企画として実施したもの。
「女性に魅力的な街づくり」を目指す堀江エリアの各ショップに対し、同大学・同短期大学部の学生が「ショップコラボプロジェクト」「マーケティングプロジェクト」「イベントプロモーションプロジェクト」の各プロジェクトを立ち上げ、商品や店頭ディスプレーなどについてさまざまな提案を行う。
同店が「夏にぴったりのスイーツ」をテーマに募集した企画には、学生側から68案のメニューが提案され、学内選考で絞られた11グループの13案が最終選考会に臨んだ。カラフルなシュークリーム、見た目はメロンで味は抹茶のタルト、アイスクリームで作ったロールケーキ、桃の果実が入った杏仁豆腐プリンなどユニークなメニューに対して、「8b DOLCE」を運営するエイトビー(神戸市東灘区)の専務取締役の吉岡博之さん、営業部長の笠井慎二さんらが質疑応答を行った。
質疑応答では、「こだわりのポイントは」「どのぐらいの原価を設定しているか」などの質問のほか、「どんな人に、どんな時に買ってほしいかを考えることが重要。自分で食べるためのものか、人に食べてもらうためのものか、といったことまで考えほしい」(吉岡さん)、「色でインパクトを出すことは重要」(笠井さん)などのアドバイスも。
選考会を終えた吉岡さんは「女性の視点でいろいろなアイデアを出していただいて面白かった。今回は『8b DOLCE』の夏の商品ということでテーマを設定したので、店に合うか、夏に合うか、という視点で審査を行った」と話すと、笠井さんは「我々がメニューを考える際には、価格や製造設備など物理的にできるかどうかを考えてしまうが、そういうことを考えないで提案をしてもらえたのが良かった。商品化に向けてチャレンジしたい」と感想を話した。今後、商品化に向け社内で検討し、どのメニューを採用するか決定する。