道頓堀の大阪松竹座(大阪市中央区道頓堀1、TEL 06-6214-2211)で7月3日から「七月大歌舞伎」が行われるのを前に、道頓堀川で6月29日、伝統行事「船乗り込み」が行われる。
「船乗り込み」は、歌舞伎役者が船で川を巡り、川岸のファンらにあいさつを行う伝統行事で、もともとは歌舞伎役者が京都や江戸から来阪する際に行われていたもの。1979(昭和54)年に55年ぶりに復活して以来、毎年7月の大歌舞伎公演を前に夏の恒例行事として行われている。
当日は、八軒家浜船着き場(京阪天満橋駅北側)で記念式典を行った後、歌舞伎俳優らが船に乗り込み、東横堀川を南下し道頓堀川へと進み、16時20分ころに戎橋東詰に到着。戎橋やとんぼりリバーウォークに詰めかけた歌舞伎ファンらを前に船上で口上を述べた後、下船し松竹座前に移動、大入り祈願の式典として、口上と公演の紹介、鏡開き、まき手ぬぐい、手締めを行う。