アメリカ村に「人生図書館」(大阪市中央区西心斎橋1、TEL 06-6252-0274)がオープンし、さまざまな人の「人生の一冊」を募集している。
人生図書館は、同ビルマネジャーの田中希代子さんの「本を介して人と人がつながっていけるような場所をつくれたら」という思いから開館。人々から「人生の一冊」と呼べるような本を、「人生のどんな時に、どうその本に支えてもらったか」をつづったメッセージ付きで寄贈してもらう。「人のエピソードを知る機会はなかなかない。人の人生の一ページを見て思いをはせ、そこからコミュニケーションが生まれていくような場が作り出せれば」と話す。
同館は17坪の和室で、寄贈された本を手にとって読むことができる。各書には寄贈主のメッセージやエピソード、その本についての感情を書き記すカードがついている。今後は貸し出しのシステムも検討していくという。
田中さんは「デジタル技術が進んでも、本をめくっているときの質感は大事にしていきたい」と話す。今後は「人生図書館」を活用したさまざまなイベントも企画していきたいという。
同館は引き続き「人生の一冊」を募集している。現在の目標は100冊。