大阪・アメリカ村のギャラリー「ギガンティアルーム」(大阪市中央区西心斎橋1)で現在、写真展「食パン少女」が開催されている。
同展は、食パンを食べながら走る制服姿の少女(右近えりさん)の写真約70点を展示するもの。家を出発するところから始まり、広島の宮島や大阪の通天閣、奈良公園や岐阜の白川郷、富士山のふもと、鎌倉の大仏、渋谷のスクランブル交差点など名所を経て学校に登校するというストーリー仕立ての写真展。撮影に要した期間は約3カ月。毎週末にそれぞれの場所に出かけていって撮影し、70点の写真が完成した。
同展を企画した前田裕紀さんは「『食パンをくわえて走る高校生』という、よく聞くが実際はありえないシチュエーションを写真にしてみたかった」と話す。アメリカ村での写真展の開催については、「アメリカ村の中でこういう写真展を開催するというミスマッチを狙った」という。カメラマンの木原千裕さんは「食パン少女というシチュエーションを理解してくれる人、みんなに見てもらいたい」と話す。次回の展示について2人は「今回は国内を走り回ったので、次は海外へ登校する写真を撮りたい」と意欲をのぞかせる。
前田さんと木原さんは「読者に世の中の様々なことをシミュレーションしてもらう」がコンセプトのリトルプレス「月刊シミュレーション」の発行も手がけている。
開館時間は11時~21時(25日は16時閉館)。20日休館。25日まで。