高島屋は9月1日、2011年3月のグランドオープンを目指し、3期に分けてリニューアル工事を続けている大阪店(大阪市中央区難波5、TEL 06-6631-1101)の第2期部分をオープンした。
同店では2006年11月より、投資総額450億円をかけ「東館」「旧本館」「西館」を増床し「新本館」として一体化するリニューアル工事を進めている。今年3月2日の第1期オープンでは、東側のなんさん通りに面する場所にあった事務所棟を増築し、既存店舗と接続。約2万2,000平方メートルを増床し、増床部分の5階東ゾーンにヤング向け服飾フロア「gokai(ゴカイ)」をオープンするなど話題になった。
第2期オープンでは、増床によって生まれた1階東ゾーンに、リニューアル前の1.5倍となる3,000平方メートル(関西の百貨店では最大)の化粧品売り場を設けた。日本初出店となる「バーバリー ビューティー」、関西初の「パンピューリ」、百貨店初の「スイス・パーフェクション」「MIMC」など40の新規ブランドを追加した約80ブランドの化粧品を、「グローバル ビューティー」「センシティブケア」「ナチュラル&オーガニック」「クラスアップビューティー」「トレンドメイクアップ」「エクセレントビューティー」の6ゾーンに分けて配置する。無料の肌診断やカラーアドバイスを行う「コスメティックカウンター」と、さまざまなブランドの約400種類のメークアップ用品を試すことができる「トライアル スタジオ」も設ける。
3~5階に集約した婦人服売り場は、「ファッションの志向性や価値観」(同社)を元に再構成し、3階=「キャリアクローゼット」「トレンドクローゼット」、4階=「スタイリッシュワードローブ」「ミセスエレガンス」「小さなサイズのパールサイズ」、5階=「大きなサイズのユアサイズ」「婦人フォーマルサロン」と名付け、従来のミセス層に加え、30代・40代のキャリアや子育て世代の取り込みも図る。リニューアル前の1.1倍の1万7,000平方メートルの売り場に、70の新規ブランドを追加した約200ブランドをそろえる。関西初出店は「フレイ アイディ」、大阪初は「ランバン オン ブルー」「ピエール・カルダン リーニュ」。
また地下中央ゾーンの食料品売り場に、百貨店初となるイタリアン「ポンテベッキオ」、スペインの揚げシュークリーム専門店「エルポニエンテ」など20ブランドの総菜を誘致したほか、地下西ゾーンにゴルフ、ランニング、アウトドアなどスポーツフロアを設けた。そのほか地下鉄と南海電鉄とを結ぶ地下通路に設けた入口をセットバックし通路を広げるとともに入り口の幅を広げたほか、3階~5階の東ゾーンと中央ゾーンの間に休憩スペースを設置するなど、利便性の向上を図った。