FM802のアートカフェ「digmeout(ディグミーアウト)ART & DINER」(大阪市中央区西心斎橋2)で9月28日、沖縄出身の歌手COCCOさんがDJを務める同局のラジオ番組「BEAT ON THE RADIO」の公開生放送が行われた。
同番組は各アーティストがDJを担当、個性を生かした番組を作るという3カ月限定のプログラム。これまでにはスガシカオさん、吉井和哉さんらがDJを担当し話題を集めた。COCCOさんは7月~9月の3カ月間、同番組を担当。全13回の番組を、大阪をはじめ渋谷や沖縄など全国各地から「生放送」を行った。最終回となった今回、2002年にCOCCOさんが絵本の原画展を開催した同カフェで、初の公開生放送が行われた。
会場には、23時~24時という深夜にもかかわらず、抽選で当選した80人のファンが詰めかけた。COCCOさんは「大阪に似合うと思って選んだ」という「ガーネット」「ポロメリア」、本邦初公開という「センチメンタルブルース」など計6曲を観客の前で熱唱、ファンからは歓声がわき起こった。
今年6月に沖縄の大浦湾に姿を見せた哺乳動物「ジュゴン」に捧げたという新曲「ジュゴンの見える丘」は、9月に沖縄限定で発売され、11月には全国発売が決定した。COCCOさんは最後に「全13回の収録中は本当にいろいろなことがあった。たくさんの人に出会えて、皆さんにこんなに愛されてうれしい。ありがとうございました」と話し、涙ぐむ場面も見られた。
FM802では今回の公開生放送に40組80人のリスナーを抽選で招待したが、800人の応募が殺到したという。