大阪・ミナミの精華小学校(大阪市中央区難波3)内の「精華学習ルーム」で9月25日、「精華小校舎を愛する人の建築勉強会」が行われる。主催は「精華小校舎愛好会」(南船場2)。
1929(昭和4)年、大阪が活気に満ちていた大大阪(だいおおさか)時代に建設された同小学校の校舎は当時、全国一の設備といわれるほどの立派な建物だった。1995年に廃校となって以来、劇場やイベント会場などとして使用されているが、大阪市の財政難のため、現在、売却候補になっている。
勉強会は、同校卒業生で一級建築士でもある分田よしこさん(STUDIO WAKEDA代表)らが「重要文化財になってもおかしくないほどの校舎なのに、その存在すら知られずになくなっていくことは、建築に携わる卒業生として放置できないと思った」ことから、今回初めて企画した。「精華小学校出身の人や、古い建物に関心のある人とともに、アーカイブとしてこの建物の資料などの記録をまとめていきたい」と分田さん。
1回目となる今回は、建築史と建築構造の専門家を招き、同校の校舎について話を聞く。今後、毎月1回のペースで勉強会を重ね、「精華小校舎ファンを増やしていきたい」(分田さん)という。
開催時間は13時30分~16時。参加費は無料だが、メールまたはファクスでの事前申し込みが必要。