紙の開発、流通などを手がける平和紙業が運営するギャラリー「ペーパーボイス大阪」(大阪市中央区南船場2、TEL 06-6262-4540)で現在、企画展「Think PAPER『BEFORE_AFTER 展』」が開催されている。
同展は、「デザインや印刷加工、サイズ、形状が変化することで、紙のイメージが変わる面白さ」(同社)を感じてもらおうと毎年実施しているもので、今年で5回目の開催となる。今回は、同社が取り扱う20種類の紙を使い、B1サイズのポスター24点と、立体物を多数展示する。「見本帳の小さなサイズで見た時と違う、大きなサイズで見た時のイメージや、オフセット印刷や箔押しがされた状態、立体物に加工された状態を見ていただける」(同社の福田容子さん)。
ポスターや立体物は自由に触れることができ、紙の違いで仕上がりイメージが異なる様子や、とても細かかったり、広い面積であったりと通常では難しい実験的な箔押し加工を見ることができる。グラフィックデザインは、日本グラフィックデザイナー協会(略称=JAGDA)に所属する増永明子さんが、箔押しは、コスモテック(東京都板橋区)が協力した。
展示内容を企画した同社の三木有美子さんは「見本帳ではダサくても、デザインが乗ったり、箔押しをすることで魅力が出る。大きなベタ面の箔押しは気泡が入ることがあり、加工が難しいが、職人さんに試していただいた」と話す。「デザイナーや企画担当者など、紙に携わる人、みなさんに見に来ていただき、新しいヒントになれば」とも。
開催時間は9時~19時。入場無料。土曜・日曜定休。今月17日まで。