高島屋大阪店(大阪市中央区難波5)4階の特設会場で12月2日、なんさん通り商店会(大阪市中央区難波千日前)の設立60周年を記念して行われた「Tシャツデザインコンテスト・川柳コンテスト」の優秀作品の発表会が行われた。
なんさん通り商店会は、高島屋の東側の、難波から日本橋3丁目までのL字形の通りにある商店街で、設立は1950(昭和25)年。司会は落語家の桂きん太郎さんが務めた。冒頭、岡島立美会長が「2014年には梅田の北側が大規模開発され、阿倍野にも300メートルを超える高層ビルができるなど、地域間での顧客競争が始まる。商店会は、近隣の商店会、南海電鉄、高島屋などとタイアップし、地元住民との共同体として活動している」とあいさつした。
Tシャツデザインコンテストのテーマは「なんさん通り」。佳作7作品、優秀賞2作品、最優秀賞1作品が実際にTシャツにプリントされ披露された後、表彰式が行われた。なんさんを「73」と数字に置き換えた作品や、商店会の魅力を吹き出しで表現したポップな作品、かつて市電が走っていたことにちなみ「切符」をモチーフにした作品も。最優秀に選ばれた大阪府の森敦子さんの作品は、なんさん通りに関する「ミナミの玄関」「大阪市電南北線」「全長約500mの商店街」などのキーワードをたくさん詰め込んだもの。
川柳コンテストのテーマは「60周年」。「笑っていいとも」などのテレビでも活躍する、川柳作家のやすみりえさんがゲスト選者として登場し、佳作7作品、優秀賞2作品、最優秀賞1作品を紹介した。最優秀賞は、奈良県の水谷あづささんの「おおきにの 言葉変わらぬ 60年」という句。入選した句には、60周年を人間の年齢に重ねて「還暦」に例えたものも多く見られた。やすみさんは「難しいことをあれこれ言うのではなく、ポイントになる言葉を入れ、何回読んでも色あせない句を選ぶようにした。選ばれた句は、ぜひ通りにも飾ってもらいたい」と感想を話した。