大阪ミナミの堀江地区と大阪樟蔭女子大学(東大阪市)が共同で進める堀江エリアの活性化プロジェクト「堀江樟蔭アライアンスプロジェクト」の第1期活動報告会が12月20日、同大学で行われ、学生や教職員らが成果を発表した。
立花通り(愛称=オレンジストリート)を中心としたエリアの活性化を目指す「堀江立花通ユニオン」(大阪市西区南堀江2)と同大学・同大学短期大学部は5月、同エリアの活性に向けたさまざまな取り組みを行う連携協定を締結。堀江エリアが目指す「女性に魅力的な街づくり」の実現に向けて、同大学の学生が会社組織に見立てた「堀江樟蔭ホールディングス」を設立、「経営企画部」のほか、「ショップコラボカンパニー」「ブランドマネジメントカンパニー」「イベントプロデュースカンパニー」の各カンパニーを立ち上げ、さまざまな形で協力してきた。
報告会の冒頭で徳永正直学長は「プロジェクトを通じて社会に直接に触れてほしい。苦労したと思うが、報告会を通じてその成果を再発見し、第2期の活動に向けて検討してもらえたら」とあいさつした。続いて各カンパニーの代表者が活動内容と成果を報告し、第2期活動に向けての目標などを説明した。
最も多い73人が所属するショップコラボカンパニーは6月~9月の4カ月間、堀江の各店舗とのコラボレーションでオリジナル商品の企画・開発を行い、スイーツ11アイテム、ドリンク1アイテム、アパレル4アイテムを商品化した。第2期はコラボ店舗を3店増やし、パン、ホットサンド、ウエディングドレスショップとのプロジェクトをスタートさせる。
来年3月末までの期間で現在も活動を続けるブランドマネジメントカンパニーは10月上旬、堀江エリアの通行料調査を実施。堀江エリアへの買い物客などの流入は14時~16時がピークで、17時以降は減少することがわかった。その理由として、飲食よりも買い物目的での来街が多いことを挙げ、「飲食と家具店を含めたブランド戦略が必要」と結論づけた。第2期は堀江のゆるきゃら「ホーリー」のオリジナルグッズを開発する。
イベントプロデュースカンパニーは10月末、ハロウィーン関連イベントを企画・実施した。第2期活動ではバレンタインデー、ホワイトデーに関連した1カ月間のキャンペーン「LOVE in HORIE」を展開する。