南海電鉄(大阪市中央区難波5)は2月24日、2011年度からの新中期経営計画「凛進130計画」を発表した。
同社では2008年度~2010年度の3年間にわたり、経営計画「堅進126計画」に基づいた経営を推進してきた。同計画では基本方針として「『環境保全』のための取組み強化」「提供するサービスの品質向上」「なんばエリアのさらなる価値向上」「有望事業の成長加速」「沿線活性化の推進」の5つを掲げており、その計画は「概ね達成できた」(同社)としている。
2011年度~2014年度の新中期経営計画「凛進130計画」では、創業130周年に向け、「事業の『効率性追求』と『拡大と成長』により、事業構造の変革を成し遂げる」ことを目標とし、基本方針として「観光・インバウンドビジネスの推進」「不動産・流通事業の拡大」「新たな事業領域への進出」「なんばのまちづくり推進」「グループ経営基盤の強化」の5つを掲げる。
なんばエリアにおいては、「観光・インバウンドビジネスの推進」として、難波駅南方の「C街区保留地」(浪速区敷津東2)における会議、研修、イベント、展示会などの誘致、新たに誘致する大阪府立大学「21世紀科学研究機構観光産業戦略研究所」との産学連携による取り組みなどを挙げるほか、南海会館ビル(中央区難波5)の建て替えを行うことを明らかにした。