道頓堀川で7月13日、難波八阪神社(大阪市浪速区)の夏祭り神事「道頓堀川船渡御(ふなとぎょ)」が行われた。
道頓堀川船渡御は江戸時代、大阪天満宮の天神祭と並び盛大に行われていたと伝わっているもので、江戸時代中期以降に途絶えていたものを、氏子や地元企業の支援により、2001年に230年ぶりに復活した。復活初年度は神事船1隻と、どんどこ船2隻の計3隻の構成だったが、回を重ねるごとに参加船舶が増え、11回目の開催となった今年は14隻の神事船(参加人数約600人)のほか、列外船としてどんどこ船2隻、補助船1隻が参加した。例年7月12日に行っていたが、今年から13日に変更。同神社の宵宮と日を合わせ、より連携を強めた。
日が落ちた道頓堀川に、船渡御の始まりを知らせる手こぎのどんどこ船が太鼓を打ち鳴らしながらやって来ると、道頓堀川遊歩道「とんぼりリバーウォーク」や戎橋、太左衛門橋などに観光客が集まり始めた。
その後、船渡御行列の先頭で社旗を掲げる「御旗(みはた)船」を先頭に、太鼓をたたきながら音頭を取る「太鼓船」、氏神様の行列の道を照らす「篝火(かがりび)船」、神器である鉾を掲げる「御鉾(みほこ)船」をはじめ、地元商店街やエフエム大阪など地元企業が提供する「供奉(ぐぶ)船」も加わり、888灯のちょうちんでライトアップされた道頓堀川を、船団がにぎやかに行き来した。