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顕微鏡で見る「極微細」アート-千日前でJINMOさんの巡回展

会場ではJINMOさんの「極微細爆墨作品(nanoZenシリーズ)」の中から30点を展示する

会場ではJINMOさんの「極微細爆墨作品(nanoZenシリーズ)」の中から30点を展示する

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 大阪・千日前のギャラリー「Galaxy Gallery(ギャラクシー・ギャラリー)」(大阪市中央区千日前2、TEL 06-6585-7285)で現在、ギター奏者としても世界を舞台に活躍するアーティスト・JINMOさんの個展「JINMO爆展”id 2:Osaka”」が行われている。同展は顕微鏡で見る「極微細爆墨作品(nanoZenシリーズ)」を中心に今年6月、東京・恵比寿のギャラリーで行った展示の大阪巡回展。

スカイプを介して行った「IN/SECTS」中村悠介さんとのインタビューの様子

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 書家を母に持ち、幼少期から書道を始めたJINMOさん。1980年代末からはコンピューターを使った制作も始め、現在は絵画や書道、コンピューターグラフィックス、アニメーションなど、さまざまな手法を用いて制作している。今回展示するnanoZenシリーズは、昨年9月に行われた第30回フィナール国際美術展で「キャロリーヌ・リー賞」を受賞した。

 約30マイクロメートルという、白血球ほどの大きさの極微細な点を無数に書いて制作するnanoZenシリーズ。市販の5ミリメートルのペン先を持ったボールペンを使って、市販の画用紙に「触れるか触れないかの接触具合でインクを転写していく」。JINMOさんは、その制作過程を同じ「認識できるかできないかというスリリングな瞬間の連続」だという即興演奏に例えて表現する。目に見えない点が集まってできた作品は、JINMOさんが予想もしなかったものに仕上がることもあるという。

 会場ではnanoZenシリーズの中から大小さまざまな30点を展示する。「一日中書いても親指の先ぐらいしか書けない」という作品の中には、約300日かけて仕上げた作品も。設置された携帯型のデジタル顕微鏡を使って、極微細な点を自分の目で確認することもできる。

 開催時間は16時~23時。水曜定休。入場無料。今月14日まで。

 最終日の14日にはJINMOさんが来館し、顕微鏡を搭載したペンを使って公開制作を行うほか、そのペンをJINMOさんと共同で開発した顕微鏡メーカー・スカラ(東京都新宿区)エンジニアの野池潤一さん、キュレーターeMicoさん、大阪巡回展を担当するCosmic LabのCOLOさんの4人でのトークショー、JINMOさんのギター演奏を行う。18時開始。参加費は2,000円(1ドリンク付き)。

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