千日前・味園ビルのライブシアター「なんば紅鶴」(大阪市中央区千日前2)で11月27日、「ウルトラマン」「ウルトラセブン」や数々の映画作品の監督として知られる実相寺(じっそうじ)昭雄さんについて語るトークライブ「実相寺昭雄 奇才の足跡/夢の時」が開催される。
実相寺さんは1937(昭和12)年東京生まれ。映画監督、演出家、脚本家、小説家、東京芸術大学名誉教授。テレビドラマ「ウルトラマン」で「故郷は地球」(ジャミラ登場、1966年)などの作品を監督したほか、映画デビュー作「無常」ではロカルノ国際映画祭グランプリを受賞(1970年)。作風や個性から「エキセントリック」と称された実相寺さんは、2006年に69歳で亡くなった。
イベントでは、実相寺さんの親友である俳優の寺田農(みのり)さんをゲストに迎え、生前の仕事ぶりやプライベートの素顔に迫る。寺田さんは1966(昭和41)年ごろから実相寺さんと親交があり、作品にも頻繁に登場するなど「実相寺作品の常連」。
イベントを企画したA-TOYS(大阪府堺市)の玩具プロデューサー、安斎レオさんは「以前から実相寺さんのファンで、イベントを通して知り合った。映画撮影の現場にまでお邪魔し、晩年の『姑獲鳥の夏』にはエキストラで出演もした。『昭和情景博物館』という食玩の企画監修もお願いし関係が温まった」と話す。「若い人に実相寺昭雄を知ってほしい。さまざまな方法で映像を仕上げるその手法と実相寺映像、実相寺アングル、映画を志すものなら一度は実相寺映像を見てほしい」とも。
開催時間は17時~20時。入場料は2,000円。