南船場の「クリスタルパレスOSAKA」(大阪市中央区南船場3、TEL 06-6281-5861)で12月1日より、「ジョン・レノン アートワーク展 ~LOVE & PEACE~」が始まった。
ビートルズの中心人物として絶大な影響を与えながら、1980年に悲劇的な死を遂げたジョン・レノンは、ミュージシャンとして記憶に残る一方、1957年から1960年までリバプール美術大学で美術を学んでいる。特にビートルズ解散後から亡くなるまでの期間、平和活動とともに集中的に絵を描いていたという。「アートもコミュニケーションの1つであるから、自分の描いたものを皆と分かち合いたい」というジョン・レノンの遺志を、妻であるオノ・ヨーコさんが引き継ぎ、1986年よりアートワークの発表を開始した。
同展は、命日である12月8日から公開される映画「PEACE BED アメリカ VS ジョン・レノン」と同時期に開催するもの。白黒の原画に、当初から要望が多かった彩色をオノさんが施し、2人の共作として発表する。
会場には、2人がくつろいでいる姿を描いた作品や、自身の似顔絵などの作品50点と写真16点の計66点が並ぶ。「作品には、愛や平和、ユーモアがあふれており、のびやかな線描で温かさを感じさせる。版画と写真の両方があるので、対比して見てもらっても面白いのでは」(同展事務局関係者)。
初日の12月1日に行われたオープニングセレモニーには、タレントの堀ちえみさんが出席し、テープカットと内覧を行った。作品鑑賞後の記者会見で堀さんは「温かい、やわらかいタッチの中に、世界平和への訴えがにじみ出ている。これらの作品を色々な人に見てもらい、世代に関係なく1人1人に戦争や平和について考え直してもらいたい」と話した。
会場ではアーティストによるライブも行われており、8日には上田正樹さん、16日には桑名正博さんらが出演を予定している。詳細は、事務局(TEL 06-6281-5861)まで。
開催時間は10時30分~19時30分。入場料は1,300円。12月25日まで。