大阪・難波の「難波御堂筋ビルディング」（大阪市中央区難波4）で5日17時、瞬間全身洗浄装置「リフレシャワー」が設置され無料開放される。

1人がすっぽり入る大きさの、ゆとりのある空間内部

　脱臭・殺菌装置や業務用加湿器などを開発・製造する三協エアテック（北区）が開発。マシン内部の四方に取り付けた吹き出し口から、風速30メートル／秒の風とマイクロミストが噴出。30秒で、髪や衣服に付着した細菌・ウイルスなどの粒子や、タバコ・汗・食べ物などの臭いを除去する。無料で利用することができる。

　5,000万円と3年間をかけたという開発のきっかけについて、同社の加来裕生社長は「最初は遊び心。女子社員が焼き肉やたばこの臭いで悩んでいるのを聞いて開発を考えた。工業用はあるのに一般向けの製品がまだなかったので、やってやろうという気になった」と話す。インフルエンザや花粉対策にも有効といい、最後まで難しかった臭い分子の除去についても目標を達成、製品化にこぎ着けた。今後は病院などの医療施設での利用や、人が集まる商業施設での設置を考えているといい、「夢はスカイツリーに置くこと」と希望を膨らませる。

　今回設置された同ビルを運営する光明興業（中央区難波4）の段周精さんは「このビルは遊技場をはじめ飲食店、ホテル、会議室などさまざまな施設が入っているほか、地下鉄の駅からも直結している。毎日利用していただいている多くの人に、ぜひ活用していただきたいと思い設置を決めた」と話す。

　利用方法は、マシンに入り扉を閉め、タッチパネルからメニューを選ぶ。通常モードのほか、女性の利用者に配慮した「頭部NGモード」や「風力DOWNモード」なども備える。