大阪・道頓堀の道頓堀川で、2015年の実現を目指して計画が進められている巨大プール「道頓堀プール」に、人工衛星「まいど1号」を開発した「宇宙開発協同組合SOHLA」(東大阪市)が技術提携し、一部の同組合企業がプールの運営会社に出資する予定であることが分かった。
日本の民間宇宙開発組織である同組合は、「まいど1号」の成果を生かし、世界初の人型宇宙ロボットを開発するにあたり、まずは2015年に道頓堀プールをステージとして地上で活動するロボットを実用化し、警備や清掃活動に活用したいと考えている。同組合の棚橋秀行専務理事は「日本の中小企業のモノ作りの高さを世界にアピールしたい」と話す。
道頓堀プールの準備会社「道頓堀プールサイドアベニュー設立準備株式会社」(大阪市中央区道頓堀1)の今井徹社長によると、一部で懸念されているプールのセキュリティー問題について、多くの警備員を配置するほか、プール上に小型無人ヘリコプターを飛ばすなど、「ハイテクを駆使した警備を考えている」という。
今井社長は「道頓堀プールには、博覧会的要素もあり、文化、芸能、モノ作り、飲食など世界に誇る日本の技術を発表する場にもしたい」と意気込む。