かに道楽と三井住友カードは2月15日より、大阪の「かに道楽」3店舗で中国人観光客向け決済サービス「銀聯(ぎんれん)」の取り扱いを開始した。
「銀聯」決済サービスは、中国の銀行が発行する銀聯ブランドが付与されたキャッシュカード(=銀聯カード)を、そのまま日本国内の「銀聯カード」取り扱い加盟店で利用できるサービス。中国人観光客は、カードを提示し、暗証番号とサインをすることで、中国の銀行口座から利用額が引き落とされ、キャッシュレスで支払いが完了する。
「銀聯カード」は、中国国内で約13億枚発行されており、中国のほとんどの人が所持するという。三井住友カードは、2005年12月の中国銀聯との業務提携により、日本国内での利用店舗を拡大しており、このほか家電量販店、ホテル、旅館などでも利用が可能。
今回サービスを開始するのは「かに道楽」本店、道頓堀東店、道頓堀中店の3店舗。「かに道楽」は日本の観光スポットとして中国の雑誌に取り上げられ、中国の食べ方とは違う日本のかに料理に関心を寄せる多くの中国人観光客が訪れるという。
JNTO(国際観光振興機構)によると、中国から日本への観光客は、2005年は65万人、2006年は81万人、2007年は前年比16%増の94万人に上っており、同サービスを導入することで、急増する中国からの観光客に対し、利便性の高いサービスの提供が可能となる。同社では今後、新宿や銀座などの「かに道楽」各店舗への導入を予定している。