まちライブラリー@大阪府立大学(大阪市浪速区敷津東2)で7月19日、短歌をテーマにしたイベント「大阪短歌チョップ」が開催される。
「ケータイ短歌」を生み出したラジオ番組「土曜の夜はケータイ短歌」に7年間出演した奈良在住の歌人・天野慶さんらが初めて企画した同イベント。天野さんは高校時代、「賞品の図書券欲しさに」短歌を投稿し始め、その後、歌会の仲間に誘われたのをきっかけに歌人として活動をしている。
「1200年前から続く短歌は31文字、現代のツイッターは140字と、短い文字数で表現するという共通点がある。短歌をしていた人がツイッターに、ツイッターで短歌に触れる若い人がいるなど、短歌が身近な存在になっている」と天野さん。ネット短歌などの活動をしている人が大阪に多いことから、大阪でのイベント開催を決めた。
メーンステージでは、歌会や投稿の場をネットとする人たちが現場の様子を語る「ネット短歌はどこへゆく?~企画の現場から~」や、だいたひかるさんをゲストに招き、壁一面に貼るため事前募集した約200首の短歌について語る「『うたのかべ』の短歌を語ろう」など終日イベントを開催。「短歌を作ったことのない人がいい短歌を作ったりするのが面白い」と天野さん。
サブステージでは、競技かるたA級のたたさんが「ちはやふる」の世界をリアルに見せるイベントや、簡単なルールで初心者でも楽しめる短歌ゲーム「上の句meets下の句」などのイベントを展開。
短歌の魅力について天野さんは「短歌は言葉の宝石。普段話している言葉は石だが、短歌は光るものが集まっている。17年しているがどんどん出てくるし、昔の歌にも共感できる」、主催者の一人・牛隆佑さんは「言葉では表せないと思っていた感情が言葉で表せる。大きな声を出す、涙を出すのと同じで、外に出す感じが気持ちいい」と話す。
「歌人というとおとなしいイメージがあると思うが、普通の人よりエネルギッシュな人が多い。フェスの短歌版という感じなので、興味のある時間にちょっとだけでも来てもらえたら」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~19時30分。入場無料。