高島屋大阪店(大阪市中央区難波5)1階売り場で7月30日朝、従業員がマイケル・ジャクソンさんの「スリラー」をサプライズで踊り、買い物客らを楽しませた。
同店が同日からスタートしたダンスイベント「NAMBA発 ココロ、オドル。」の一環として実施したもの。開店早々、1階正面玄関を入ったスペースを使い、有志10人が「スリラー」を披露した。司会のあいさつの後、音楽が流れ出すと、どこからともなく集まりだした10人が印象的な振り付けを完全に再現したダンスを披露。踊り終わると大きな拍手が沸き起こった。ダンスを指導し自らも中央で踊りきった、文具売り場担当バイヤーの坂本祐二さんは「みんなの頑張りでできた。満足した」と感想を話した。
同店では今日を皮切りに連日、7階「グランドホール」や3階・4階・5階の売り場にある休憩スペース「ローズパティオ」で、大阪を中心に活躍するダンサーたち総勢約1500人が、ストリートダンス、ブレークダンス、キッズダンス、フラメンコ、ベリーダンス、スイングダンス、フラダンス、よさこいなど、さまざまなダンスを披露する。一部有料のものもあるが、大半のイベントは無料で観覧できる。8月3日17時からは屋上ビアガーデンで、パパイヤ鈴木さんと一緒に盆踊りを踊る「オボンダンス」も予定する。参加費は2,000円で、定員300人。15時から受け付ける。
同イベントは8月4日まで。詳細スケジュールはホームページやパンフレットなどで確認できる。
商業施設の新設・改装が続く大阪では流通業界のエリア間競争が激化。品ぞろえやサービスだけでなく、イベントや空間演出などエリア視点も意識した魅力強化が必要なことから同店では昨年春、さまざまな売り場や部署から集まった有志メンバーでプロジェクトチームを結成。大正から昭和にかけてジャズで踊るダンスホールが流行し、同店でも1947(昭和22)年に会員制のダンス教習所「高島屋ボールルーム」が設置されるなどにぎわっていたことから、ダンスをテーマにしたイベントを1年以上かけて準備していた。