あなたの古着を海外の貧困支援に-なんばウォークで恒例古着回収イベント

「あなたの古着を世界へ届けよう」に携わる大学生たち

「あなたの古着を世界へ届けよう」に携わる大学生たち

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 なんばの地下街「なんばウォーク」内クジラパークで9月20日、古着回収イベント「あなたの古着を世界へ届けよう」が始まった。

受け取り会場の様子

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 家庭で不要になった衣類や毛布などを持参してもらい、NPO法人日本救援衣料センターを通して衣類を必要とする海外の人々へ届けるという取り組み。1999年から毎年行われている活動で、これまでに約8万人から約127万着もの衣類が寄せられた。送付先は毎年選定される。今年は、2013年の大型台風など台風被害が相次ぐフィリピン、そしてタンザニア、ラオスへ送られる。

 2012年からは「若者にも世界で起きている困窮に関心を持ってほしい」という思いから関西圏の大学生の有志たちによる学生団体とコラボレーション。20歳前後の若者たちが、なんばウォークで精力的に呼びかけ、多くの衣料を受け取った。また今年初めての試みとして、支援の大切さを説いた紙芝居を活用しながら、小学生や幼稚園児にボランティアの活動を説明する「古着授業キャラバン」を実施した。

 昨年から引き続き参加した近畿大学の瀬口貴士さんは「海外の国の食糧難は知っていたが、衣服が足りないという現状は知らなかった」と話す。同イベントについて「大阪では知ってくれる人が増えたが、学生たちはまだまだ知らない人も多い。自分たち学生が力を合わせて、この活動を広めていきたい」と意気込む。同じく連続参加となった大阪経済大学の大橋裕太さんは「わざわざ持ってきてくれる人がたくさんいることがとてもうれしい。声にしたら形になるんだと思った」と話す。大阪の南の方からアタッシュケースを引いて大量の衣類を持ってきてくれる人もいるという。なんばウォークの広報担当者は「衣替えにちょうどいい季節。不要になった夏物は、海外の暑い国では有効に使ってもらえるので、ぜひ持ってきてもらえれば」と呼び掛ける。

 兵庫県伊丹市から衣類を持って訪れた女性は、一度通りかかって活動を知ってから、毎年提供するようになったという。「今では家族の理解もあり、家族全員の不要衣類を提供しているし、時期が来たら友人にも知らせて一緒に持ち込んでいる時もある」と話す。

 今月23日まで開催。受け取れる古着は、夏物衣類や毛布など。実施時間は11時~20時。

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