大阪・日本橋駅近くにDJスクール「IDPS大阪校」（大阪市中央区日本橋1、TEL 080-4195-4495）が開校して2カ月がたち、5歳の保育園児から68歳の元高校教師まで、幅広い層がDJデビューを目指して腕を磨いている。

[動画] 大隅敏治さんのDJテクニック

　同校に5月から通っている68歳の大隅敏治さん（大東市）は、社会科を教えていた元高校教師。48歳の時にglobeの「Feel Like dance」と「DEPARTURES」に出会い、「TKサウンドにはまった」。以来、globe、trf、TMネットワークなど小室哲哉さんの楽曲を繰り返し聞くようになり、ユーロビート、テクノ、トランスとダンスミュージックに興味を持った。

　曲を聴くだけでは飽き足らず、エイベックスのダンスイベントに参加したり、3年前からはミナミのクラブ「ジュール」や「オンジェム」に通ったりするようになり、DJの知り合いも増えた。そうした折、同校の開校を知り、1期生として入学を決めた。現在、半年後のDJデビューを目指して日々腕を磨いている。

　同校の主任講師で、「Energy Dai」としてクラブ「ジュール」のメインDJを務めるほか、国内外のクラブでも活躍する坂田大輔さんは「日本ではクラブは若い人のイメージが強いが、海外では幅広い年齢層がクラブを楽しんでいる。社会経験が豊富で、時間もある大隅さんのような人がDJとして活躍しダンスミュージックを広めてくれたら、クラブの健全化にもつながるし、海外からの観光客の誘致にもつながるのでは」と話す。

　同校には現在、大隅さんをはじめ、7人の生徒が通う。中学1年の青木詩絵さんは、6人組EDMガールズグループ「Edge Dub Monkeyz（エッジダブモンキーズ）」に所属し、中学生DJとして活躍する12歳。現在はBPM（曲のテンポ）を手動で合わせるテクニックを学んでいる。そのほか5歳の保育園児もレッスンに参加するなど、生徒の年齢層は幅広い。

　5月に開校した初級DJコースは、週1回（2時間）のグループレッスンで、曲をつなぐMIX技術や、客層に応じた選曲など、「どの現場でも対応できるDJを基礎から育てる」（坂田さん）という。半年かけてDJデビューを目指すもので、月謝は2万7,900円。7月以降は中級DJコース、楽曲制作コースもスタートする。6月27日19時からスクール説明会を予定する。