エイチ・アイ・エス（東京都新宿区）は、心斎橋オーパ本館（大阪市中央区西心斎橋1）8階の「OSAKA TOURIST INFORMATION CENTER」を7月23日、日本のアニメや漫画をテーマにした訪日外国人案内所「OSAKA TOURIST INFORMATION CENTER OTA BASE(オタベース)＝(宅男基地)」にリニューアルオープンした。

「ぼっちてんと」で引きこもる様子

　「オタクが有意義に過ごせる場所」をコンセプトにリニューアルした同案内所は、300坪以上の日本最大級のフロア面積を誇る訪日外国人向け案内所。関西営業本部の北中孝幸さんは「アニメや漫画は、外国人が日本に興味を持つきっかけの一つ。アニメ文化が根付いている日本橋に近く、インバウンドの影響を強く受けている心斎橋で、外国人向け『オタク』の聖地をつくりたかった」と話す。

　英語や中国語など5か国語に対応して、外貨両替や周辺の観光地を紹介するなど案内所の機能はそのままに、アニメ専門店「アニメイト」がコンテンツを入れ替えて営業する出張所や、着物サロン、ドラッグストアなど、ワンフロアで日本のアニメやサブカルチャー文化が楽しめるようにリニューアル。スタッフもアニメ好きの外国人を新たに起用し、世界中から訪れる「オタク」に対応する。

　「オタクの部屋」をコンセプトにした休憩所は、いつでも引きこもれる「ぼっちてんと」や、ツインテール型の巨大抱き枕「大正義ツインテールまくら」のほか、発売以来、約2500体売れている綿で作られた抱き枕「綿嫁／綿旦那」など、ネットで話題のビーズ（東大阪市）の商品の中でも、「オタク」の需要が高いものを一堂に楽しめる場所に仕上げた。

　現在、期間限定でコンテンツを展示するミニギャラリー「OTA BASEギャラリー」では、「日本のかわいい」がコンセプトの雑貨店「Fickle Wish」が営業中。そのほか、コスプレや和装の撮影コーナーも設ける。

　北中さんは「世界のオタクが集まるコミュニティースペースにしていきたい。今後は人気アニメの声優と行くバスツアーなど、観光とアニメを融合したプロモーションも展開していけたら」と話す。

　営業時間は9時～21時。