国土交通省近畿運輸局は6月12日、NPO法人などが申請していた「水陸両用バス」の営業運行を許可した。
「水の都・大阪」の川からの再生を目指して、川・水・ウオーターフロントに関する活動を行うNPO法人「大阪・水かいどう808」(大阪市都島区高倉町1、TEL 06-6929-0110)が、世界の主要観光地で実用化されている水陸両用バスを、大阪の観光活性化のために事業運行申請していたもの。2007年5月には事業用自動車として、いわゆる緑ナンバーに登録されていた。水陸両用バスの営業運行許可は全国初となり、16日から水陸両用バスツアー「大阪ダックツアー」が運行される。
水陸両用バスは車輪とスクリューを備え、全長=約12メートル、全幅=約2.5メートル、全高=約3.5メートルという大きな車体が特徴。同法人による2002年夏の導入以来、全国各地の川や海、イベントなどで使用してきた。
ヒップス(中央区)が主催する「大阪ダックツアー」は1日に4回運行される。なんばパークスから堺筋を通り桜の宮公園へ向かい、大川をクルージングした後、御堂筋を通りなんばパークスに戻る。料金は、大人=5,800円、子ども(小学生以下)=3,800円。
ツアーは6月30日までとなり、以後は別の地域で企画しているという。運輸局関係者は「安全で楽しく運行してもらい、画期的で珍しい『水陸両用バス』を通して、大阪の活性化につながれば」と話している。