阪神電車(大阪市福島区)は6月11日より、2009年春に開業を目指している西大阪線難波延伸事業のPRキャンペーンを実施している。
西大阪線は現在、「神戸・大阪・奈良を結ぶ広域的な鉄道ネットワークを形成するプロジェクト」(同社)として、阪神西九条駅と近鉄難波駅を結ぶ3.4キロメートルの延伸工事を行っており、延伸区間には九条、岩崎橋、汐見橋の3駅(いずれも仮称)を新設する予定。完成後は同社車両の近鉄難波駅乗り入れ、また阪神三宮駅~近鉄奈良駅間で近鉄電車との相互直通運転を実施する。
工事が順調に進捗し、開業まであと2年を切ったことから、新しい鉄道アクセスの誕生と利便性の向上をアピールするために、阪神電車の各駅や車内に「阪神電車、ミナミへ。」と描かれたポスターや看板などを掲出しキャンペーンを行っている。また主要駅(尼崎、甲子園、西宮、香櫨園)のホームには看板、三宮駅下りホームにフラッグ、西九条駅の南側壁面に看板を掲出、梅田駅駅長室横の「駅SIGHT(エキサイト)」や、阪神甲子園球場、京セラドーム大阪のビジョンでPR画像を放映するなど情報を流し、広くアピールしていくとしている。
西大阪線の延伸により、神戸方面から大阪ミナミの繁華街である難波、さらには奈良方面へのアクセスが大幅に改善され、大規模開発が進む難波地区との相乗効果が期待される。